ニュース MediaTek社製Genio350/Genio500対応13MPカメラキット提供開始のお知らせ

2023.08.09 リリース
MediaTek社製Genio350/Genio500対応13MPカメラキット提供開始のお知らせ
~AI+IoT製品を開発するGenioユーザーに最小開発工数で差別化力の高い画質処理機能を提供~

THineグループは、高速インターフェース・画像処理技術の分野で世界をリードするLSI事業とAI・IoTの分野で知的財産を創出し様々なソリューションを提供するAIOT事業との2つの事業を柱として事業を展開していますが、この度、MediaTek社製SoC (System on Chip: システムLSI) のGenio350およびGenio500を搭載したエッジAI処理プラットフォーム評価キットであるPumpkin i350およびPumpkin i500 (いずれもOLogic社製、以下「Pumpkin EVK」) に適用できる13MP (1300万画素) 対応カメラキットTHSCP101を提供開始しましたのでお知らせ致します。
今回提供開始した13MPカメラキットTHSCP101は、当社製画像処理プロセッサTHP7312-PとSony製13MP PDAF対応CMOSイメージセンサIMX258を搭載し、Pumpkin EVKに適用できるカメラキットとして設計開発されました。THSCP101には、Pumpkin EVKに適用する上で必要な全てのアイテム※を搭載しています。
※THSCP101同梱品:アクリルケース入りカメラ基板、FFCケーブル、Pumpkin EVKの2つのCSI-2ポートに対応するアダプタ基板、動画像ストリーミングと画像制御のためのドライバソフトにより構成

カメラキットTHSCP101はTHineで入手可能なドライバVideo4Linux2 (V4L2、様々なビデオ機能を制御可能) とミドルウェアスタックlibcamera (Linux OS用カメラ制御ライブラリ、MediaTek社製Genio SDKに統合可能) を使用することにより、簡単にセットアップできます。
THineの最適化されたISPファームウェアは、最高クラスの画質と超高速オートフォーカス (位相差検出オートフォーカス技術搭載) を提供します。また、THSCP101は製造工程でのセンサー毎のばらつきを画像パラメータ補正するため、大量生産時の性能再現性があります。
Linuxファイルと参考回路図はお客様に提供できます。また、独自の画像性能機能を必要とするお客様には、ISPファームウェアをカスタマイズするGUIベースのソフトウェア開発ツールの提供も可能です。これらによりTHSCP101はMediaTek Genioプラットフォーム顧客の市場投入までの時間を短縮でき、組み込みカメラシステムの開発に高額な初期費用や労力をかける必要もありません。

THine Solutions社のChief Solution Architect飯塚卓洋は次のように述べています。「THSCP101は、高性能な組み込みカメラを必要とするMediaTek GenioシリーズSoCの多くのお客様の設計負担を軽減します。高解像度で高性能な画像処理機能をAI+IoTシステムにスケーラブルに統合することは従来非常に困難でしたが、今後は容易になります。MediaTekのお客様にとっては、THSCP101 をPumpkin EVKに接続後わずか数分で最先端画質を確認でき、心躍るユーザーエクスペリエンスとなるでしょう。」

OLogic社のCEO Ted Larson氏は次のように語っています。「我々は、高解像度カメラの統合に苦労している多くの顧客を見てきました。多くのカメラ関連部品が市場に出回っているにもかかわらず、製造に入る前に適切な色調整さえほとんど不可能でした。」

MediaTek Inc.のSr. Director of Technology であるStephane Le Provost氏は次のように語っています。「THineが確立したビジョンシステム技術を私たちのソリューションセットに統合することにより、私たちのAI+IoTエコシステムに優位性が加わりました。このキットにより、私たちのお客様が、ゼロからカメラシステムを開発・製造することなく、より簡便にカメラシステムを製品に組み込むことができます。」

THSCP101の主な特長
  • OLogic社製のPumpkin i350とPumpkin i500にそれぞれ2台まで対応
  • 13MP、4K2K、1080p、YUVなど高解像度の選択肢
  • 超高速オートフォーカス(PDAF: 位相差検出オートフォーカス)
  • 最適化されたオートホワイトバランスと自動露出による最高クラスの画質
  • 大量生産のための均質なキット画質
  • 35mm x 35mmカメラ基板
 
THSCP101(上側)と
OLogic社製Pumpkin i350(下側)



OLogicのPumpkin i350とi500について
Pumpkin i350およびPumpkin i500 EVKはエッジAIプラットフォームです。顔、物体、ジェスチャー、動作認識、ナンバープレート認識、音声起動および速度認識、遮音、バイオ技術および生体測定などを含めた、視覚および音声をエッジ処理を必要とするAI + IoTの主要なアプリケーション向けに設計されました。ハイエンド向けのPumpkin i500の成功に加えて、Pumpkin i350は低価格でミッドレンジ性能向けプラットフォームであり、開発チームはより広範な市場に適用したユースケース(ドア入室システム、パーソナル・ジム・トレーナー、子供向け同伴睡眠ロボットなど)に対応した設計がを行うことができます。

発売時期・入手方法
THSCP101は既にOLogic社のオンラインストアおよびDigi-Keyで購入できます。
[OLogic] https://ologic.store/products/thscp101-theia-cam
[Digi-Key] https://www.digikey.com/en/products/detail/thine-solutions-inc/THSCP101/21273748

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