ニュース MIPI®︎ CSI-2インターフェース直結型V-by-One®︎ HS新製品量産開始のお知らせ

2019.08.01 リリース
~イメージセンサデータの長距離伝送を可能とするチップセットを提供~
 
 当社は、高速インターフェースや画像処理の分野で世界をリードするミックスドシグナルLSI企業ですが、MIPI® CSI-2インターフェース(注1)に直結可能なV-by-One® HS新製品チップセットTHCV241AとTHCV242を量産出荷開始致しましたのでお知らせ致します。

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 今回量産出荷を開始したV-by-One® HS新製品チップセットTHCV241AとTHCV242は、MIPI® CSI-2インターフェースの高速信号をV-by-One® HSインターフェースへ変換、シリアライズ化することで信号の伝送距離を例えば15mまで伸ばします。また、1つの映像データを複製し、2つの異なる後段ICへ分配することも可能です。

 近年、高画質・高フレームレートの映像データに対する需要が高まり、カメラセンサや画像処理プロセッサーのインターフェースとしてMIPI® CSI-2が必要となってきています。しかしMIPI® CSI-2の信号データは伝送距離が短く、30cmほどしかありません。

 新製品THCV241Aは4レーンのMIPI® CSI-2信号をシリアライズし、1レーンのV-by-One® HS信号へ変換します。V-by-One® HSテクノロジーは伝送速度が4Gbps/レーンであるだけでなく、非圧縮1080p60 2Mピクセルの映像データを一般的なケーブルで15m伝送できる能力を誇ります。また、2レーンのV-by-One® HS出力にも対応しており、データの複製や分配も可能です。

 THCV242は2レーンのV-by-One® HS信号入力ポートを持ち、V-by-One® HS信号をMIPI® CSI-2信号にデシリアライズします。

 当チップセットはGPIOなどの低速信号を双方向に伝送する機能も搭載しています。ユーザはケーブル選択及びデバッグ容易性の観点から、ニーズに合った伝送路方式を選ぶことができます。

 当チップセットを使用することで自動制御や画像処理などの先端技術がより自由に開発できるようになります。ロボットや、医療機器など、ホストプロセッサから距離を離してカメラを置きたい様々なアプリケーションでの使用が可能です。

 当社代表取締役社長 高田康裕は次のように述べています。「当チップセットは、お客様の製品が市場投入されるまでの時間を短縮するだけでなく、AIやIoTを活用する分野や医療など産業機器の分野などで新しい付加価値を投入するための十分な力になり得る製品です。そのような製品を量産開始できたことを喜ばしく思い、今後、さらにラインアップを拡充していくこととしています。」

■トランスミッタ:THCV241A&レシーバ:THCV242の写真

 
※「V-by-One」はザインエレクトロニクス株式会社の登録商標です。
※「MIPI」はMIPI Alliance, Inc.の登録商標です。
 
(注1) MIPI® CSI-2 (Mobile Industry Processor Interface Camera Serial Interface - 2)インターフェース
MIPI Allianceが策定したモバイル機器内のカメラインターフェース規格。2008年に制定された物理層規格D-PHYはソース同期方式であり、主な使用用途は携帯電話のビデオ信号接続用。信号振幅を±200mVと定義することで低消費電力、かつ高速シリアル伝送を実現できる特徴がある一方、距離を伴う伝送には対応困難となっている。

ご注意:その他本文中における各企業名、製品名等は、それぞれの所有者の商標あるいは登録商標です。

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