ニュース THine製品搭載使い捨て4K内視鏡が米国FDAクリアランス取得、量産開始のお知らせ

2023.12.12 リリース
~4K画像処理プロセッサおよび高速情報伝送用LSIで医療機器技術の革新に貢献~

当社グループは、高速インターフェース・画像処理技術の分野で世界をリードするLSI事業とAI・IoTの分野で知的財産を創出し様々なソリューションを提供するAIOT事業との2つの事業を柱として事業を展開していますが、この度、当社製1600万画素対応の画像処理プロセッサおよび高速情報伝送として4K/8Kテレビ市場で事実上の世界標準となったV-by-One® HS技術を用いた製品を搭載した使い捨て内視鏡が、米国FDA(Food and Drug Administration:アメリカ食品医薬品局)より510(k)クリアランスを取得し、既に量産を開始いたしましたので、お知らせします。
この度、米国FDA承認を取得した使い捨て4K内視鏡は、当社の医療機器顧客が開発したものです。通常の内視鏡において洗浄リスク根絶が難しいことから、米国FDAが使い捨て内視鏡へのシフトを推奨する中でのFDA認証取得となり、量産開始となりました。
当社は、こうした使い捨て内視鏡を始めとする医療機器市場に向け、高解像度1600万画素に対応する画像処理プロセッサTHP7312と画質調整のためのユーザーフレンドリーなカメラ開発キットを提供するとともに、高解像度カメラ画像を15 mに及ぶ長距離伝送を可能とするための高速情報伝送用LSIであるV-by-One® HSチップセットを提供することにより、医療機器技術の革新に貢献しております。
高解像度4Kの医療用カメラ画像の長距離伝送には技術的困難を伴いますが、当社独自技術でテレビ内部情報伝送技術としてデファクトスタンダード(事実上の世界標準)となったV-by-One® HS技術を用いることで、15m長に及ぶ安定した画像データ伝送が可能です。
特に、内視鏡のカメラヘッドは画像送信用LSIを搭載する上でのサイズの制約も大きいことから、V-by-One® HSシリーズにおいて、医療機器向け超小型パッケージ製品を提供し、今般の米国FDA 510(k)クリアランス取得にも貢献することができました。
 
FDA501(k)クリアランス取得使い捨て内視鏡に採用された1600万画素対応画像処理プロセッサの写真

当社グループは、2022年度より中期経営戦略「5G&Beyond-NE」に取り組んでおり、医療への貢献を含めた5つのゴールを達成するために取り組んでおります。
医療機器分野においても、医療用カメラや医療機器パネルを含めて、医療機器の革新に貢献するソリューションを提供していく方針です。

※「V-by-One」はザインエレクトロニクス株式会社の登録商標です。
ご注意:本文中における各企業名、製品名等は、それぞれの所有者の商標あるいは登録商標です。


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