ニュース 次世代高速インターフェース標準技術V-by-One® HS plus提供開始のお知らせ

2023.04.21 リリース
次世代高速インターフェース標準技術V-by-One® HS plus提供開始のお知らせ
~4K/8K TV・ディスプレイ内部情報伝送の「事実上の世界標準」を2倍速化し、欧米環境規制に対応~

THineグループは、高速インターフェース・画像処理技術の分野で世界をリードするLSI事業とAI・IoTの分野で知的財産を創出し様々なソリューションを提供するAIOT事業との2つの事業を柱として事業を展開していますが、この度、4K/8Kテレビなど高解像度ディスプレイ内部情報伝送における「事実上の世界標準」であるV-by-One® HS技術を発展させ、コストや消費電力を削減し、欧米などの環境規制に対応する、次世代高速インターフェース標準技術「V-by-One® HS plus Standard」を本年6月より提供開始することといたしましたので、お知らせします。

当社が提供する高速インターフェース技術V-by-One® HSは、2011年に4K/8Kテレビなど高品質ビデオ信号機器内伝送分野のデファクト・スタンダード(「事実上の世界標準」)となって以来、世界中のバリューチェーン企業に対する数百件に及ぶライセンス提供実施を通じて、これら各社とともに高解像度のテレビやディスプレイなどの高付加価値化に貢献してまいりました。

今日のテレビやディスプレイにおける高解像度化、高リフレッシュレートなどのニーズの高まりに対応し、従来の標準技術を塗り替える次世代高速インターフェース標準として、日本発の情報伝送規格である「V-by-One® HS plus Standard」を策定し、当社が全世界に向けて提供してまいります。

V-by-One® HS plusでは、従来の標準技術の2倍の伝送速度となる最大8Gbps/laneを実現することが可能となります。液晶テレビ、有機ELテレビを始めとする大型ディスプレイアプリケーションにおける高解像度化のニーズに加え、ゲーミング用途等で要求が高まる120Hzを超える高リフレッシュレートのニーズをサポートし、機器内部における伝送路の省ケーブル化・スリム化、ケーブルやコネクタ、ビデオプロセッサICやタイミングコントローラICの削減・小型化を通じて、システムコストや消費電力の低減に寄与します。今後、V-by-One® HS plus技術を搭載した高解像度テレビ・ディスプレイ製品が広範に活用されることにより、欧米などの新たな環境規制にも対応した高付加価値化への貢献も期待されます。

今回提供開始する「V-by-One® HS plus Standard」では、従来の標準技術であるV-by-One® HSとの後方互換性を持つ「HS Mode」に加え、最大8Gbps/laneでの伝送を可能とする「HS plus Mode」の2種類のモードを定義しています。この後方互換性の確保により、今後は、「V-by-One® HS Standard」の提供を発展的に終了し、「V-by-One® HS plus Standard」の提供に一本化していくことといたしました。

「V-by-One® HS plus Standard」は、従来のV-by-One® HSの基本プロトコル、設計思想を踏襲することにより、V-by-One® HSユーザーにとって導入のハードルが極めて小さい次世代高速インターフェース標準となっており、2倍速化を実現する帯域拡張に加え、リファレンスイコライザー、伝送路の定義も新たに提供することで、ユーザーの利便性向上に寄与します。



当社グループは、今後とも情報伝送・通信技術を核に新ソリューション・新製品の開発・提供を進めることにより、ディスプレイ、カメラ、センシング、AI・IoTなどの成長分野における新たな価値を提供していく方針です。

※「V-by-One」はザインエレクトロニクス株式会社の登録商標です。
ご注意:本文中における各企業名、製品名等は、それぞれの所有者の商標あるいは登録商標です。

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