ニュース 次世代大規模AIデータセンター実現に向けた超低遅延/低電力/高密度/低コストの DSPレス光半導体新商品2機種を欧州最大の光通信技術展ECOC2026に出展のお知らせ
当社グループは、高速インターフェースと画像処理技術の分野で世界をリードするLSI事業とAI・IoTソリューションを提供するAIOT事業、AI用GPU搭載機等サーバー提供事業を3本柱に事業展開していますが、この度、データセンターにおけるAIサーバー計算能力大規模化(いわゆる「Scale-Up」)を実現する、GPUやメモリ間の超高速データ伝送を超低遅延、低消費電力、高密度、低コストで実現する当社独自のZERO EYE SKEW®技術を搭載したDSP(注1)レス光半導体新製品2機種を、2026年9月21日から9月23日までスペイン・アンダルシア州マラガで開催される欧州最大の光通信技術展である、European Conference on Optical Communications 2026 (ECOC2026) に出展することにいたしましたので、お知らせいたします。積極的な営業活動を行うとともに、AIデータセンター関連企業との協業を拡大していく方針です。
今回、ECOC2026に出展する光半導体新製品2機種は、次世代通信規格であるPCI Express(注2)6.0 (PCIe6) をサポートする光通信用チップセット新製品であり、1レーン当たり64Gbps (1秒当たり640億ビット) 伝送に対応した、送信用のVCSEL(注3)ドライバTHLD6481および受信用のトランスインピーダンスアンプ (TIA) THTA6482です。
当社独自のZERO EYE SKEW®技術によって、超高速通信に求められる信号品質を維持しながらも、光通信線路からデジタル処理を無くし、これにより超低遅延と低消費電力を実現することが可能です。また、VCSELアレイおよびフォトダイオードアレイに対応することで、高密度化と低コスト化を実現できます。

産業機器等で既に広範に活用され量産性とコストの両方に優れるVCSELを光源として活用することにより、超高速と高密度化を実現しつつ、同時に優れたコストパフォーマンスを実現することが可能となります。
当社では、今回ECOC2026に出展するPCIe6向け2機種に加えて、ZERO EYE SKEW®技術を搭載したPCIe7をサポートする、1レーン当たり128Gbps伝送に対応した光通信用チップセットも併せて開発しており、ニア・パッケージド・オプティクス (NPO) やコパッケージド・オプティクス (CPO) に対応したソリューションを2027年にサンプル提供する計画です。光線路にDSPを持つシステムに比べ、遅延時間を90%削減し、消費電力を73%削減でき、AIサーバーのScale-Upに貢献してまいります。
なお、これらの製品の開発は、国立研究開発法人情報通信研究機構 (NICT) の助成事業 (JPJ012368G70601) の支援を受けて進めております。
ザインエレクトロニクス株式会社の高田康裕取締役は次のようにコメントしています。「AIは飛躍的なユースケース拡大を続けており、500台を超えるxPUを搭載するAIサーバーのScale-Up実現に向けて、光伝送技術が期待されており、光モジュール内で複雑なデジタル信号処理を行うDSPを不要とする当社独自のZERO EYE SKEW®技術を搭載した製品により、超低遅延、低電力、高密度、低コストなどの価値を提供してまいります。2026年にPCIe6対応製品サンプルを提供、2027年にPCIe7対応製品のサンプルを提供すべく開発しており、併せて、UCIeリタイマー間の接続に使用可能な光配線に向けたドライバ/TIA製品の企画も開始しました。製品開発を加速するとともに、世界の主要なお客様、エンドユーザー、パートナー各社へのアピールと協業を通じて、AI光コンピューティングの早期の実現と利活用に貢献していく方針です。」
【ご参考】European Conference on Optical Communications 2026 (ECOC2026) 開催概要
会期:2026年9月21日(月)~9月23日(水)
会場:FYCMA (Trade Fairs and Congress Center of Málaga, スペイン アンダルシア州マラガ市)
当社ブース番号:Stand 2109
(注) 「欧州最大」:European Conference on Optical Communicationsによる。
(注1) DSP: Digital Signal Processor (デジタル処理用プロセッサ) のこと
(注2) PCI Express: コンピューティングで用いられる通信規格であり、PCI Express7.0は1レーン当たり128Gbit/秒 (毎秒1,280億bit) の超高速データ通信を行う次々世代の通信規格であり、送信受信各64レーンにより2TByte/秒 (毎秒2兆Byte) の超高速通信が可能となる。PCI Express6.0は1レーン当たり64Gbit/秒の超高速データ通信を行う次世代通信規格であり、送信受信各64レーンにより1TByte/秒 (毎秒1兆Byte) の超高速通信が可能となる。
(注3) VCSEL: Vertical Cavity Surface Emitting Laser (垂直共振器型面発光レーザー)。半導体レーザーの一種であり、小型、高発光効率、低消費電力、高指向性、高速応答性等の特長により、光通信で広く活用される。
※「ZERO EYE SKEW」はザインエレクトロニクス株式会社の登録商標です。
ご注意:本文中における各企業名、製品名等は、それぞれの所有者の商標あるいは登録商標です。
【製品紹介】Optical Network