ニュース 車載複数カメラ対応高速情報伝送製品がオウルテック製ドライブレコーダーに採用のお知らせ

2022.04.25 リリース
当社グループは、高速インターフェース・画像処理技術の分野で世界をリードするLSI事業とAI・IoTの分野で知的財産を創出し様々なソリューションを提供するAIOT事業との2つの事業を柱として事業を展開していますが、この度、車載複数カメラ対応V-by-One® HSチップセットが、株式会社オウルテック様(以下「オウルテック」)の3カメラ対応ドライブレコーダーで採用されましたので、お知らせします。
当社独自の車載向けカメラ画像伝送ソリューションは、先進運転支援システム(ADAS)、サラウンドビューシステム(SVS)、ドライバーモニタリングシステム(DMS)電子ミラー(e-Mirror)等複数カメラを用いる車載ユースケースで活用されていますが、「家電批評・オブ・ザ・イヤー」受賞もされたオウルテック製全方向高画質ドライブレコーダー「OWL-DR803FG-3C」に採用されました。
 
このオウルテック製ドライブレコーダーは、車の前後・車内の3カメラ同時録画と夜間にも強い高画質を始めとするメリットを持っています。後方・車内カメラはフルHDであり前方カメラは更に鮮明なWQHD (2560x1440) の高解像度に対応し、コンパクトかつ高画質を実現しています。また、後方のリアカメラとの接続は大きめのバンやSUVでも対応する8mのロングケーブルを使用しても高解像度画像の伝送が可能な製品となっています。

車載カメラでは高画質・高フレームレートの映像データに対する需要が高まり、カメラセンサや画像処理プロセッサのインターフェースとしてMIPI CSI-2が必要ですが、MIPI CSI-2の信号データは通常、数十cm程度しか伝送できません。こうした課題にも、V-by-One® HSチップセットを用いることで伝送距離を15m以上延長することができるとともに、当社製V-by-One® HS新製品により、複数カメラの信号を束ねて伝送することも可能です。

今回、採用された当社製V-by-One® HSチップセットを用いることで、前方カメラ、後方カメラ、車内カメラといった複数の車載カメラ画像を伝送するとともに、最大4カメラの画像を1チップに束ねてデジタル情報伝送することが可能です。高解像度の複数カメラ対応ソリューションでありながら、配線数最小化と画像処理プロセッサ使用ポート数最小化により設計自由度を拡大できるとともに、EV充電走行距離に重要な軽量化にも貢献します。
車載カメラ画像情報伝送に当社製V-by-One® HSチップセットを用いることで、業界で最も優れた低消費電力水準の実現にも貢献しています。

高解像度化に対応したデジタル情報伝送が可能であり、フルHDドライブレコーダーに留まらず、4K画像などによりクリアな後方視界の確保や事故発生時の鮮明な記録が可能となります。
さらに、アナログ情報伝送に見られる、ケーブル個体差や経年劣化、コネクタの摩耗による映像品質の変化といった、AIによる画像処理にとって致命的となるデメリットが無く、均一な映像品質が得られるメリットがあります。

当社グループでは今後とも新製品・新ソリューションの開発・提供を進め、新常態への社会変革ニーズに対し、カメラ等を活用したモビリティ支援、無人化、省人化、リモート化、非接触などの新たな価値の提案を進めていく方針です。
 
複数カメラのデジタル式ドライブレコーダーにおける使用例

※「V-by-One」はザインエレクトロニクス株式会社の登録商標です。
※「MIPI」はMIPI Alliance, Inc.の登録商標です。

ご注意:本文中における各企業名、製品名等は、それぞれの所有者の商標あるいは登録商標です。


ニュース一覧はこちら