THine Value カメラシステム開発期間短縮の秘密

2018.08.28
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お客様要求は千差万別。すべて応えたい!
カメラシステム開発期間短縮の秘密は?

工場のラインに設置する検査装置を開発・製造しているA社では、検査装置のカメラ部の機能・性能について、日々多くのお客様からさまざまな要望、相談を受けていました。

課題

お客様ごとの検査基準に対応すると開発期間が長くなり、すべてに対応できない

あらゆる業種で多品種小ロット生産のニーズが高まる中、お客様が求めるカメラ部の機能・性能は千差万別です。そのためA社には連日多くのお客様から相談が舞い込んでいました。

「多品種生産だけでなく、品質向上のニーズも高まっていることからお客様の検査基準も日々高くなっています。しかしお客様の使用用途は千差万別なので、要望すべてに応えてしまうと、開発期間が長くなってしまいます」と製品開発部のS氏は語ります。

その結果A社ではすべての相談に応えることができなく、リソースの割ける分のみ対応していました。


小ロット製品は開発コストが莫大に。エンジニア確保も困難

また、A社で開発・製造している検査装置は、カメラシステムのカスタマイズにFPGAを使っていました。FPGAのプログラミングは専門性がとても高く、開発ができるエンジニアリソースはA社内でも限られていました。

「ラインで使われる検査装置は、モバイル機器に比べると非常に小ロットとなるため、1製品あたりの開発コストが高騰してしまいます」(S氏)

「大ロットであれば、細かなチューニングなど手厚いサポートによる開発も可能なんだが・・・」とS氏は、お客様要望に応えられないジレンマに苦しみました。

 

課題のポイント
①お客様ニーズが日々複雑化しており、すべての相談に対応できない
②専門性の高いFPGAのプログラミングエンジニアのリソースが少ない
③小ロット製品では1製品あたりの開発コストが上がり、対応できない