THine Value DC/DCコンバータ用PMICなどPower ICへの挑戦

2015.04.26
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ザインエレクトロニクスではLSIの中でも比較的大きな電力を扱う製品の開発も行なっています。 例えば、電源制御ICやLED駆動用のIC、モータを駆動するICもLSIの中では大きな電力を扱う製品分野になり、これらの製品をPower LSIと呼んでいます。

Power LSIとは

Power LSIは、LSIの分野では「高耐圧」に分類される12Vや24V、高い場合には60V以上の電圧を扱います。

高い電圧で動かす必要があるこれらの製品は、最先端LSIで使う微細化可能な製造工程よりも、2~3世代程度古い製造工程で作られる場合が一般的です。

一方で二酸化炭素排出量が大きな問題になった近年、多くの電力を扱うPower分野が非常に注目を集めPower LSIの活躍の場がますます増えています。
 


Power LSIの役割

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例えば太陽が発した光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽光発電。最近、町の中でも見かける機会が増えました。この光エネルギーを我々が使いやすい電気エネルギーに変換するシステムではPower LSIは非常に重要な役割を果たします。

太陽光を受け取ったソーラーパネルから生成される電気エネルギーは直流のエネルギー。一方、照明器具や冷蔵庫、テレビといった家電製品が必要な電気はコンセントから供給される交流のエネルギーです。つまり、ソーラーパネルから発電された電気エネルギーはそのまま家電製品で使用することが出来ません。その為、直流から交流の電気エネルギーへ変換する必要があるのです。
 

また、太陽光発電は夜間や雨の日には発電することが出来ません。その為、日中、太陽光発電システムが発電したエネルギーを蓄えておく必要が有ります。
 

以上のような、電気エネルギーを変換したり、蓄えたりするところには必ずPowerLSIが使用されているのです。

このように近年、注目度が増している「Power LSI」に関するお話を具体例を交えながら紹介させていただきます。

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