ニュース 8K映像向け次世代高速インターフェースV-by-One®︎ US搭載LSI評価サンプル出荷開始のお知らせ

2018.09.21 リリース
~FFC最大1m長にわたって4K TVと同配線数で8K TV内部の情報伝送ができるソリューション~
 
当社は、高速インターフェースや画像処理の分野で世界をリードするミックスドシグナルLSI企業ですが、4Kテレビ機器内部インターフェースのデファクト・スタンダードであるV-by-One® HS規格に続く次世代高速インターフェース規格としてV-by-One® US技術仕様を策定し、このたび、当社にて新規開発したV-by-One® US搭載LSI製品の評価サンプル出荷を開始しましたのでお知らせします。

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 当社は、高精細テレビに代表される高解像度映像機器内部のインターフェース技術をリードしてまいりました。昨今の世界中の大半の4Kテレビでは、当社の高速インターフェース技術である、V-by-One® HSがデファクト・スタンダード(事実上の世界標準)として活用されるに至っています。テレビを始めとする高解像度機器において、4Kテレビにおける情報伝送ケーブル本数を削減するトレンドや8K以上の解像度の必要性が高まってきたトレンドを踏まえ、当社は昨年、従来の4倍の高速性能を持つ16Gbps(1秒当たり160億ビット)のV-by-One® US技術を開発し、次世代高速インターフェース規格として技術仕様を策定しました。このV-by-One® US技術仕様に基づいて、当社はV-by-One® USを搭載した最初のLSI製品を新規開発し、従来よりサンプル提供のご依頼を頂いていた主要なお客様に対して、評価サンプルの出荷を開始しました。

 今回の評価サンプル出荷と併せ、当社のV-by-One® US技術搭載LSI製品と、既にお知らせしている複数のV-by-One® USコラボレーション企業によるハーネス・コネクタ製品で構成した最大1m長のフレキシブルフラットケーブル(FFC)伝送路にて、4Kテレビと同じ配線数で8Kテレビ内部の情報伝送を可能とする高速伝送速度(1レーンあたり14.85Gbps(注))を達成していることを確認しました。近い将来に、V-by-One® HS伝送路のレーン数を1/4に削減可能なV-by-One® US伝送路ソリューションをお客様へ提供する方針です。

 V-by-One® USを搭載した最初の新規開発LSI製品による最大1m長の高速信号伝送を確認して、評価サンプル出荷を開始したことにあたり、当社代表取締役社長 高田康裕は次のように述べています。「当社は、8Kテレビやスタイリッシュな4Kテレビの実現に向けて、新たな高速インターフェース規格としてV-by-One® USの技術仕様を策定しました。世界市場の主要なお客様による8Kテレビの開発が本格化してきた今日において、このV-by-One® US技術を搭載した新規開発LSIが、狙い通りの伝送路長にて高速信号伝送を達成できている結果を受けて、近い将来、2020年東京オリンピックや、高解像度カメラを始めとする8K映像を強力にサポートする付加価値をお客様へ提供したいと考えております。当社は、高速インターフェース技術のリーディング企業として、今後とも優れたお客様各社と映像市場のイノベーションに貢献したいと考えております。」
 
注:14.85GbpsはV-by-One® US仕様に対応する今般の評価サンプル製品の仕様上の最大伝送速度。なお、30bitカラーの8K映像信号をV-by-One® US伝送する場合、1レーンあたりの伝送速度は11.88Gbpsとなる。
 
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