カメラ(Camera)

工業用内視鏡・ビデオスコープ

 

 


工業用内視鏡構成例
 
工業用内視鏡におけるスコープ挿入部は小型、気密性、細径ケーブルによる映像の長距離伝送が求められます。VBOCトランスミッタであるTHCV241はセンサから出力されるMIPI®CSI-2信号を低い消費電力でV-by-One HS信号に変換し出力します。CCU部ではイコライザ搭載のTHCV236でV-by-One HS信号を受信しますが、前段にシグナルコンディショナであるTHCX222R05を使用することで、より細いケーブルを選択することが可能になります。

CCUのUSB I/F部にTHCX423R10を使用することで、従来のUSB Type A, micro Bコネクタを Type-Cコネクタに置き換えることが出来ます。またTHCV423R10にはUSB3.0に特化したシグナルコンディショナ機能があり、5Gbps信号のUSBケーブルによる減衰を補償します。

可動タイプLCDモニタへ送られる映像信号にはLVCMOSパラレル・バスが用いられるケースもありますが、モニタ/CCU間を可動ヒンジを通じて10~20cmのFFCで接続した場合、レシーバ端でのSetup/Hold違反によるラッチミスを引き起こします。この様なラッチミスによる映像乱れは、CDR方式を採用した1pair LVDS シリアライザTHCV213とデシリアライザTHCV214を使用することで回避することが出来ます。

 

マシンビジョン・画像センサ

  カメラリンク トランスミッタ/レシーバ/リピータ
  カメラリンクレシーバのフェイルセーフ回路
  MIPI®CSI-2 インターフェース変換
  VBOC インターフェース
  VBOC リピータ/シグナルコンディショナ/スイッチ
  カメラ信号処理LSI
  デイジーチェーン接続
  USB3 Visionカメラケーブルの延長
 

カメラリンク (Camera Link) インターフェース


マシンビジョンカメラとフレームグラバ間を接続するカメラリンク規格に対応したトランスミッタ・レシーバ製品を取り揃えています。THC63LVDM83DTHC63LVDR84Cはカメラリンク規格で一般的に使用されているインターフェースICと互換性があります。
THC63LVDM83DTHC63LVDR84Cはカメラリンクに使用されている他社ICよりも優れたチャネル間スキュー性能(Inter-pair Skew)を有しているため、より長いケーブルに対応可能です。また同じ長さ・性質のケーブルであれば、より大きなチャンネル間スキュー余裕が生まれることで、市場で生じる予期せぬ不具合も減少することが考えられます。

例)24bitカラー、85M画素/秒映像信号伝送、ケーブル・スキュー50ps/mの場合
 ■他社カメラリンクICによる一例
   ①送信IC出力最大ch間スキュー値:200ps
   ②受信IC入力ch間スキュー最大許容値:290ps
   ③伝送路に許容されるch間スキュー余裕(②-①):90ps
   使用可能なケーブル長(③÷50ps):1.8
 ■弊社カメラリンク対応デバイス
   ①送信IC出力最大ch間スキュー値:150ps
   ②受信IC入力ch間スキュー最大許容値:400ps
   ③伝送路に許容されるch間スキュー余裕(②-①):250ps
   使用可能なケーブル長(③÷50ps)5m

※上記例は基板配線などで生じるch間スキューは考慮していません。
※上記例は一例であり、お客様環境における性能やケーブル長を保証するものではありません。

ザインエレクトロニクス製トランスミッタとレシーバ製品の組み合わせであれば、10m程度のカメラリンクケーブルで使用される例もありますが、ケーブル品質に大きく左右されます。そこでより安定的な伝送を行うためには、リピーターICであるTHC63LVD1027を使用する場合もあります。
 


カメラリンク リピータIC ”THC63LVD1027


その他に特徴的なカメラリンク対応送信ICとしてTHC63LVDM87があります。この製品は先述のTHC63LVDM83Dと機能互換性を保ちながら、同等品として世界で初めて1.8V動作を実現し、従来品の1/2以下の消費電力とすることで発熱が大幅に抑えられています。

(例) 動作クロック周波数66MHzにおける消費電力(Typ)
他社従来品 : 122mW@3.3V
THC63LVDM87 : 52mW@1.8V

加えて5mm×5mmのTFBGAパッケージとすることで小型のカメラヘッドやFull Configurationが必要となる高解像度カメラに最適な製品となっています。
 


従来品との外形寸法比較イメージ

 

LVDSレシーバにおけるフェイルセーフ回路
 

フレームグラバやコントローラにカメラが接続されていない、あるいは接続されているがカメラに電源が投入ていない状態ではカメラリンクレシーバの出力状態が確定しません。しかしカメラリンクレシーバの出力に搭載されたデバイスではこの様な場合でも論理が確定していることが望まれるため、カメラリンクレシーバのLVDS入力端子付近にフェイルセーフ回路と呼ばれるプルアップ/プルダウン抵抗を配置しすることでLVDSとして論理を確定させる方法がとられてきました。

しかしこの方法では全てのLVDS入力端子に100Ωの終端抵抗に加えプルアップ/プルダウン抵抗が必要であり、基板配線設計を困難にします。加えて論理H/L電圧を生成するためにLVDS+とLVDS-では異なる抵抗値を使用するため差動間の不均衡が生じます。

そこでTHC63LVDF/R84Cではこの様な問題を解消するために差動間での不均衡がないフェイルセーフ回路を内蔵しました。
 

THC63LVDF/R84Cに内蔵されたフェイルセーフ回路
 

上図点線枠内のフェイルセーフ回路ではLVDS入力端子がオープンやハイ・インピーダンス状態の場合にLVDS_VCC電圧となります。コンパレータでこのLVDS入力端子電圧と内部のフェイルセーフ基準電圧を比較し、入力端子電圧の方が高ければTHC63LVDF/R84CのLVCMOS出力をLowに確定します。

この機能はTHC63LVDF/R84B以外のカメラリンクレシーバ製品に搭載されています。これまでTHC63LVDF/R84Bをお使いのお客様におきましては、新規設計時にTHC63LVDF/R84Cをお使い下さい。

 

MIPI®CSI-2信号インターフェース変換


従来のイメージセンサ出力に使用されてきたLVDSやCMOSインターフェースはFPGAの標準的なI/Oでサポートされるため、カメラリンク出力センサカメラであれば図1のような構成が一般的です。

 


図1 一般的なカメラリンク (Full Configuration) 出力センサカメラ構成イメージ
 

しかし昨今増え続けるMIPI®CSI-2出力イメージセンサを使用する場合、これまでの使用されていたFPGAの中にはMIPI®CSI-2入力をサポートできないものも少なくありません。この様なイメージセンサを使用する場合、ユーザーはより高性能なFPGAの選択を強いられ、加えてMIPI®CSI-2 受信IPを導入する必要が出てきます。またFPGAの標準I/OはMIPI®CSI-2信号を直接受けることが出来ないため、イメージセンサとFPGAの間にMIPI®CSI-2 IPからの制御を要する外部回路が必要となります。こうなるとIP導入コストや開発工数に加え外部回路のタイミング制御や電気的レベル変換回路の調整に必要なデバッグ工数が重くのしかかります。

 


図2 MIPI®CSI-2出力イメージセンサ使用時の高性能FPGA選択、IP導入や外部回路導入


この様なMIPI®CSI-2出力イメージセンサ使用時の技術的課題は、ザインエレクトロニクスのTHCVシリーズを使用することで軽減することが出来ます。例えばMIPI®CSI-2からLVDSやLVCMOSパラレルインターフェースへの変換ICがあれば、従来使用されていたFPGAを活用することが出来ます。
 


図3 THCVシリーズによるインターフェース変換
 

図3の赤点線枠で囲まれたTHCV241THCV216の組み合わせはMIPI®CSI-2をLVDSへ変換します。この構成ではFPGAへのIP導入や外部回路のタイミング制御、レベル変換回路は不要であり、THCV241への20Byte程度のレジスタ設定のみで動作します。より低解像度のイメージセンサであれば下記イメージ図のTHCV216THCV234へ、LVCMOSパラレル信号への変換であればTHCV218THCV220THCV236へ置き換えることで各種センサや安価なFPGAで構成することが出来ます。

 

カメラリンクにおける10mケーブル対応


カメラリンクインターフェースにおいて10mケーブル接続に苦労され弊社へ相談されるケースは少なくありません。この様な場合はセンサカメラのカメラリンク出力ドライバとしてTHC63LVDM83Eをお勧めしています(図4赤点線枠)。THC63LVDM83EではLVDS出力バッファの駆動方式に一般的なものとは異なる弊社独自の駆動方法を採用しており、負荷の大きな長いケーブルを使用した際にFPGAや他社カメラリンクドライバと比べて良好な結果が得られる場合があります。
 


図4 小型LVDSドライバIC“THC63LVDM83E”によるカメラリンク接続の安定化対策


ただし図4の部品構成イメージを見ると、これまでの一般的なカメラリンク出力センサカメラにおける構成イメージと比べ部品点数が増え、従来のセンサカメラのサイズに収めるのは困難です。そこで上述のMIPI®CSI-2出力高解像度イメージセンサ、安定的な10mケーブル接続、そして小型化を同時に実現する手法としてVBOCインターフェースが挙げられます。
 
 

VBOC(Video By One Cable/Connector/for Camera)インターフェース

 
VBOCはカメラリンクやCoaXPressを置き換える接続方式として提案されているギガビットインターフェース方式です。DCバランス信号ではないカメラリンク信号と比べて安定的な長距離伝送が可能であり、同軸ケーブルを前提としたCoaXPressよりも拡張性が高く、システムコストを抑えることが出来ます。下記センサカメラ構成イメージでは5mm×5mmのTHCV241のみでMIPI®CSI-2信号をVBOC信号へ変換し、4Gbps相当の出力イメージをCat.7 LANケーブルで10m以上安定的に伝送することが出来ます。またFPGAと比較すると専用ICであるTHCV241は消費電力が低く抑えられるため、LANケーブルからの電力供給が可能であり、加えて発熱が少ないためイメージセンサの性能低下も抑えられます。
 


図5 VBOC出力センサカメラ構成イメージ
 


ただしTHCV241には外部トリガ入力によるストロボ信号などの各種タイミング生成回路が含まれていないため、これらの処理のために安価なCPLDを使用しています。何れにしてもカメラリンクにおけるFPGAとSDR26コネクタ×2個構成と比べるとVBOC構成では5mm×5mmのデバイス2個と小型の産業用LANコネクタ(ヒロセ電機 IXシリーズ Bタイプ)1個で構成できるため部品の専有面積が大幅に削減されます。

図5ではLANケーブルの仕様を前提としてヒロセ電機製IXコネクタを使用していますが、カメラリンクで使用されているコネクタ・ケーブルの使用を前提とした場合、VBOCでは下記が特徴が挙げられます。

 

  VBOCにおけるSDR/MDRコネクタ・ケーブル使用時の特徴

    ・差動8対で25Gbps
    ・既設カメラリンクケーブルをそのまま流用可能
    ・フレームグラバ側はカメラリンクレシーバICをTHCVレシーバICに置き換えるのみ


 

カメラ信号処理LSI


図5の構成ではこれまでFPGAに実装されていた基本的なカメラ信号処理がイメージセンサの機能に依存します。イメージセンサの機能で不足する場合はカメラ信号処理のためにFPGAを使用することが考えられますが、MIPI®CSI-2変換回路やIPの導入、実装面積や消費電力の増加と言った問題が生じます。これらの問題の多くはFPGAの代わりにカメラ信号処理専用LSIであるTHP7312を使用することにより解消されますが、THP7312のファームウェア開発が必要となります。
 


図6 カメラ信号処理LSI“THP7312”を使用したVBOC出力カメラ構成イメージ


そこでザインエレクトロニクスではTHP7312を使用したカメラ開発支援環境として“CDK(Camera Development Kit)”を用意しています。CDKに関してはこちらをご覧ください。
 
 

VBOC信号リピータ、シグナルコンディショナ、スイッチ

 
VBOC信号のリピータとしてTHCX222R05、2:1/1:2スイッチとしてTHCX423R10がラインナップされています。THCXシリーズ製品にはシグナルコンディショナとしてのイコライザが搭載されており、ケーブルの延長や細径ケーブルでの安定した伝送を可能にします。
図7は20mケーブルを通過したことにより減衰した2.23GbpsのVBOC信号をシグナルコンディショナであるTHCX222R05で補正した例です。
 


図7 シグナルコンディショナ”THCX222R05”による2.23Gbps波形補正
 

この例ではトランスミッタに搭載された6dBのプリエンファシスに加え、THCX222R05のイコライザ(2pass)を通過させることにより、-25dB以上のケーブルによる減衰を補正し、レシーバの受信に必要十分なアイ開口を得ています。

カメラリンクにおけるリピーターデバイスはケーブル中継器としての用途が一般的でしたが、VBOCのリピータデバイスは4.5mm×2.5mmと非常に小型のため、中継器としての用途に加えて、部品実装面積が限られるフレームグラバ入力部にイコライザとして搭載することが出来ます。この場合、後段のTHCVレシーバにもイコライザ機能が搭載されているため、THCX222R05とTHCVレシーバ双方でイコライザによる波形等価処理が行われます。これにより図7の例よりも高速な信号や長いケーブルに対応することが可能になります。
 

 

図8 フレームグラバ入力部へのシグナルコンディショナ搭載による3.4Gbps@20m伝送


図9はVBOCカメラ セレクタ・リピータの例です。THCX423R10は2:1、1:2のスイッチ機能、入力部にリニア・イコライザ、出力部にエンファシス機能を搭載しいるため、シグナルコンディショナ付きスイッチとして機能します。THCX423R10外形は5mm×5mmと非常に小型であり、加えてVBOCは省配線のため、カメラリンクに比べ小型のセレクタ・リピータ基板を作製することが出来ます。
 

 


図9 イコライザ搭載スイッチ”THCX423R10”によるカメラ セレクタ・リピータ 基板例


 

カメラのデイジーチェーン接続
 

Web検査など測定対象物を複数のカメラで撮像する場合、デイジーチェーン接続にすることでカメラ間の接続を短いケーブルで接続し、カメラとフレームグラバ間の接続ケーブルを1本にすることが出来ます。

下図の例ではVBOCリドライバ”THCX222R05”を搭載したカメラが、前段カメラの画像を後段カメラ若しくはフレームグラバへ出力します。見掛け上1本のケーブルで接続されますが、各カメラ映像はカメラリンクケーブル内で各々別のツイストペア線に割り振られているため、一般的なデイジーチェーン接続のように各カメラでのラインバッファやフレームバッファを使用した同期機能を必要としません。
 


図10 VBOCカメラのデイジーチェーン接続
 

CAM1からCAM4のトリガ信号が各々CC1からCC4に割り当てられています。それぞれのカメラ用トリガ信号以外はCPLDでリピートして次段のカメラへ伝搬します。フレームグラバからトリガ信号が出力されてから各カメラがトリガ信号を受け取るまでの時間差はCPLD遅延時間+ケーブル遅延時間となり、CAM1とCAM4でのトリガ入力時間差はおおよそ数十ns程度になってしまいますが、これはCPLDの代わりにLVDSバッファを配置することで数nsecに抑えることが出来ます。

画像信号の伝送遅延差に関しては、同軸ケーブルなどの同一線路を用いたデイジーチェーン接続の場合、先ず各カメラ内で前段カメラからの入力画像をバッファリングしてから時分割方式でで各カメラの画像を送るためフレームグラバにおける各カメラ画像入力に大きな遅延時間差が生じます。加えて4カメラ分の画像を伝送するのに必要なビットレートでの伝送となり、ケーブルに対して高い性能が要求されます。

対してVBOCデイジーチェーン方式の場合、各カメラ画像の遅延時間差はTHCX222R05の遅延時間約150ps+ケーブル遅延量で決まり、フレームグラバ受信時のCAM1とCAM4の画像信号遅延時間差は数nsecに納まります。また電気的には各カメラ画像が異なるツイストペア線で伝送されるため伝送ビットレートが1カメラ分の帯域に抑えられ、ケーブルに対する性能要求が比較的低く抑えられます。

またVBOCデイジーチェーンカメラではカメラ間は非同期のため、必ずしも同じカメラである必要はありません。カメラを入れ替えた場合でもユーザが各カメラの順序設定を変えることなく、フレームグラバ入力端子では近い方から順にCAM1/2/3/4としてVA0,VA1,VB0,VB1に割り振られます。


USB3 Visonカメラケーブルの延長


USB3 Visonカメラで使用できるケーブルは1~3m程度にとどまり、カメラリンクなどのインターフェースに比較して使用できるケーブル長が制限されています。これは実際の設置環境を考えると十分な長さとは言えません。
VBOCリピータであるTHCX222R05はUSB3 Visionにもご使用いただけます。例えば3mのケーブル2本を直列に延長するためのリピータ機器として、或いはUSBケーブルのプラグ内に内蔵することでアクティブケーブル(ACC)としてお使いいただけます。


 

 

図11 USB3 Visonアクティブケーブルイメージ




※「MIPI®」はMIPI Alliance, Inc.の登録商標です。

※上記で示されるシステムイメージやケーブル長は目安であり、お客様環境での性能を保証するものではありません。ご使用に際しては、お客様環境下にて十分にご検討・ご評価の上でご使用ください。


 

 

デジタル一眼レフカメラ(DSLR)

デジタル一眼レフカメラのEVF(Electronic View Finder)パネルインターフェースにはLVDSが使われています。高解像度のEVFパネルを駆動可能なLVDSトランスミッタ製品は多く存在しますが、モバイル用途での限られた基板面積、バッテリー駆動といった条件を考えた場合、選択肢は限られます。

ザインエレクトロニクスのTHC63LVD827はUXGA解像度のEVFパネルを駆動可能なLVDSトランスミッタ製品の中で最も小型・低消費電力であり、EVF駆動に最適です。
 


THC63LVD827によるEVFパネル駆動イメージ

 

またTHC63LVD827から出力されるLVDS信号振幅は一般的な350mVに加え200mVを選択することもできます。出力振幅を低く抑えることにより不要輻射が減少し、モバイル機器でのシールド対策負荷を軽減します。


4Kカメラシステム
 ・監視カメラ
 ・テレビ会議システム

ザインエレクトロニクスの4K対応シリアルインターフェースICは従来システムの資産を生かし、PTZカメラシステムのコスト・開発期間を抑えます。

製品カタログ:監視カメラ向け製品カタログ
キーワード :4K対応ICスリップリング光インターフェース4K2K標準化コネクタ
関連コラム :PTZカメラにおけるスリップリングの最適化
動画デモ  :THCV217/218搭載PTZカメラ実機デモ

1080p60 PTZカメラにてTHCV217/218をご使用いただいておりますお客様におきましては、同様の回路構成にて2160p30カメラシステムを構築していただくことが可能です。

■2160p/30 PTZカメラ構成図
4K camera interface

またLVDSをご使用になられているお客様の場合、ケーブルやスリップリングの性能に依存してLVDSクロックとLVDSデータ間に生じるチャネル間スキュー(時間的なずれ)により受信機で起きるサンプリングエラーにお悩みの方も少なくありません。THCV217218で構成した場合、ケーブルやスリップリングで生じるスキューの許容値が”13UI”であり2160p/30時では4.3nsecに相当します。
これはLVDSで構成した場合の許容値の約10倍であり、PTZカメラ内配線におけるチャネル間スキューとしては十分に大きな値です。したがって、THCV217218でPTZカメラシステムを構成することでケーブルやPCB、スリップリングで生じるチャネル間スキューを無視することができます。

伝送レートに関しては1080p60では2.23Gbps/ch×2chにてお使いいただいておりますが、2160p30では2.97Gbps/ch×2chとなり約25%程度データレートが上がります。2180p30システムへ移行される際はご使用になるスリップリングを含む環境にて十分ご評価の上でご使用ください。

以下に弊社評価ボード環境における1080p60および2160p30信号のスリップリング(PROSPER社製スリップリング、本体両側引き出し線長各50cm)通過波形例を示します。

THCV217/218における①フルHD/②4K信号のスリップリング通過波形例
①1080p60(2.23Gbps)
1080p 波形

②2160p30(2.97Gbps)
4K 波形

上記はTHCV217から出力された信号がスリップリング(引き出し線長1m)を通過後にTHCV218に入力され、THCV218内蔵の”適応型ケーブルイコライザ”により補正された波形です。
減衰した高周波信号が適応型ケーブルイコライザにより波形等価されることで、4K30Hz映像に必要な2.97Gbps信号でも十分なアイ開口が得られていることが確認できます。

※上記は弊社環境下での例であり、お客様環境下での性能を保証するものではありません。ご使用の際はお客様環境下にて十分ご評価のの上でご使用ください。

V-by-One®HS Transmitter/Receiver (THCV series)

Signal format Transmitter(Serializer) Receiver(Deserializer)
2160p30 (4K2K)
YCbCr422 16bit
THCV217 THCV218

Image Signal Processor (THP series)
THP7312(RGB+IRセンサ, Alternate row HDRセンサ対応)

 

HDカメラシステム
 ・監視カメラ
 ・テレビ会議システム

ザインエレクトロニクスのシグナル・コンディショニング技術を搭載したインターフェースICが、監視カメラやビデオ会議システムカメラにおけるHD映像信号のデジタル化とシステムコストダウンを実現します。これらのカメラシステムに不可欠なパン・チルト動作部を伝送するアナログ映像信号のデジタル化と共に信号本数を減らすことで、高画質化しながらシステムコストを削減することが可能になりました。



製品カタログ:監視カメラ向け製品カタログ
キーワード :フルHDインターフェースICスリップリング光インターフェース
関連コラム :PTZカメラにおけるスリップリングの最適化
動画デモ  :PTZカメラ実機デモ

1080p60の映像信号伝送において、THCV217/218構成では2.23Gbps×2ch構成でしたが、THCV235/236ではカメラシステムに特化したシリアルパケットに最適化することで2.97Gbps×1ch構成が可能となりました。

■THCV235/236によるPTZカメラシステム構成
監視カメラ 無限回転 ドームカメラ

■THCV235/236におけるフルHD(1080p60)信号のスリップリング通過波形例
評価環境:
  ・弊社評価ボード
  ・PROSPER社製スリップリング”SRFシリーズ”本体両側引き出し線50Ω同軸ケーブル1m
  ・データレート2.97Gbps
スリップリング 波形 フルHD 1080p

上記はTHCV235から出力された信号がスリップリング(引き出し線長1m)を通過後にTHCV236に入力され、THCV236内蔵の”適応型ケーブルイコライザ”により補正された波形です。
減衰した高周波信号が適応型ケーブルイコライザにより波形等価されることで、1080p60信号の1ch伝送に必要な2.97Gbps信号でも十分なアイ開口が得られていることが確認できます。

※上記は弊社環境下での例であり、お客様環境下での性能を保証するものではありません。ご使用の際はお客様環境下にて十分ご評価のの上でご使用ください。

V-by-One®HS Transmitter/Receiver (THCV series)

Signal format Transmitter(Serializer) Receiver(Deserializer)
1080p30, 1080i60, 720p60
YCbCr422 20bit
RGB/YCbCr444 18/24/30bit
THCV219
THCV235
THCV220
THCV236
1080p60
YCbCr422 8/10/12bit
THCV231 THCV236
1080p60
RGB/YCbCr444 18/24/30bit
THCV217 THCV218

HDカメラの普及に伴い、ザインエレクトロニクスの超低消費電力・小型LVDSトランスミッター製品は多くのカメラモジュールに採用されています。弊社LVDSトランスミッターが使用されたカメラモジュールをお使いの際は受信機に弊社LVDSレシーバー製品をご使用下さい。

■THC63LVDシリーズによるドーム型・BOXカメラシステム構成
・1080p30/720p60
監視カメラ 720p

・1080p60
監視カメラ 1080p

LVDS Transmitter/Receiver (THC63LVD series)
Signal format Transmitter(Serializer) Receiver(De-serializer)
1080p30, 1080i60, 720p60
YCbCr422 20bit
RGB/YCbCr444 18/24bit
THC63LVDM83D
THC63LVDM87(5x5mm)
THC63LVDF84C
THC63LVDR84C
THC63LVD104C
1080p60
RGB/YCbCr444 18/24bit
THC63LVD827(7x7mm) THC63LVD1022(1port output)
THC63LVD1024(2port output)

 

Image Signal Processor (THP series)
THP7312(RGB+IRセンサ, Alternate row HDRセンサ対応), THP7212

 

モバイル
アクションカメラ

パイプライン化された専用ハードウェア・エンジンにより画像信号の高速処理が可能なカメラ用画像処理プロセッサ(ISP)を取り揃えております。高性能なAuto Exposure / Auto Focus / Auto White Balance を実現する専用回路を搭載しています。また、ノイズリダクション機能をはじめとする自社開発の画像処理ブロックにより、各CMOSセンサーでの最高画質が得られます。

モバイルカメラ

Camera Image Signal Processor (THP series)
THP7312
 

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