次世代映像信号用SerDes インターフェース"V-by-One®HS"の技術仕様公開
−業界標準化を目指すオープンな映像信号SerDesインターフェース技術「V-by-One® HS」−

当社は,画像用の次世代高速インターフェースであるV-by-One®HSの技術仕様を2008年4月に一般公開することとしましたのでお知らせします。これは、従来のLVDS (注1)インターフェース・ユーザ様からの画像伝送インタフェースの高速化、高信頼性化といった技術的ご要望に加え、V-by-One®HSによる業界標準化に対する強いご要望を反映するものであります。現在、大手パネルメーカ数社が採用に向けて評価をしています。今後、高画質、低EMI(注2)、そして低消費電力が求められる120Hz/240Hzといった高フレームレート製品や、フルハイビジョンを上回る4K×2K(フルハイビジョンの約4倍の画素数)といった更なる高解像度のハイエンドのテレビ市場等でV-by-One®HSが、最適な技術ソリューションとして広く認知され業界の標準としてユーザがこの技術を採用しやすい環境整備を加速するため、今後順次、技術仕様を公開してまいります。 今回公開した技術仕様については以下の当社ホームページ上で公開しています。

V-by-One®HS技術仕様をダウンロード

次世代映像信号インタフェースV-by-One®HSは、フラットパネルテレビ市場において高画質化に伴い急速に進展している技術要求に対応するために開発されました。これは従来のSerDes技術に加えClock Data Recovery (CDR)(注3)等の技術を取り入れることで、1ペアあたり3.75Gbpsの高速伝送を実現しながら、昨今問題となりつつある従来のLVDSなどデータとクロック信号を別々のペアケーブルで伝送する場合に発生していたケーブル間のタイミングのずれ(スキュー)を根本的に解決すると共に画像伝送品質の向上とEMI、消費電力、ケーブル・コネクタなど含めたトータルコストの低減において大きなメリットを実現するものです。

さらに信号伝送スピードを600Mbpsから3.75Gbpsで任意に変更可能とし、必要最小限の機能で様々な画素数のテレビ映像信号伝送に対応するものです。また、当社が独自に開発したイコライザ技術により伝送損失の大きな伝送線路においても高い受信品質が得られます。コスト的にも従来と比べケーブル、コネクタ、EMI対策部品数の削減やより安価な部品の使用でも同等の信号伝送品質が達成可能などトータルコストの削減を実現します。  今般、当社では、技術仕様の公開とともに、お客様からの回路設計資産(IP: Intellectual Property)のライセンスのご要請に対しても2008年第2四半期を目途にお応えしていく計画です。また、V-by-One®HS技術を搭載した高速インターフェースチップセットTHCV215/THCV216のサンプル出荷を既に開始しており、2008年第2四半期に量産出荷する予定です。

■V-by-One®HSの特長
−高機能イコライザにより伝送品質が向上
−CDR (Clock Data Recovery)方式のSerDesによる高速シリアル伝送により、ケーブルスキューの問題を抜本的に解決
−EMIを低減(クロック伝送ケーブルが無くリファレンス・ クロック不要で低ノイズ)
−ケーブル本数、コネクタ数の削減によるトータルコスト低減、省スペース化を実現
−従来のLVDSからお客様の設計を大きく変更せずシームレスな移行が可能
−伝送速度が可変で低消費電力 シリアル伝送速度 : 600Mbps 〜 3.75Gbps −使いやすさ Plug & Play
※「V-by-One®」はザインエレクトロニクス株式会社の登録商標です。
(注1) LVDS:Low Voltage Differential Signalingの略。液晶などのフラットパネルの画像データ伝送において広く用いられる高速差動信号伝送方式のこと。
(注2) EMI: Electro-Magnetic Interference (電磁障害)の略。電磁障害とは、電磁障害によって引き起こされる装置、伝送チャネルまたはシステムの性能低下のこと。
(注3) CDR:Clock Data Recoveryの略。クロック(電子システム動作に必要な時計)信号を他の情報に混合させて送信した上で、受信時にクロック信号を再生する技術。

ご注意:本文中における各企業名、製品名等は、それぞれの所有者の商標あるいは登録商標です。また、データ等は発表日現在のものです。

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