競争優位の製品群を生み出す研究開発戦略

ザインエレクトロニクスは、研究開発型企業であり、特化した競争優位の製品群を生み出すための回路設計を中心とした研究開発が企業としてのコアファンクションです。
そのため、有能な人財のリクルーティングを重視し、経営陣の業界、学会にわたるグローバルな人的ネットワークを活用することにより、LSIの開発実績を有するエンジニアや高度な研究実績を持つ新卒の採用を行っています。ザインエレクトロニクスでは、エンジニアの過半数が修士・博士の学位を取得しています。


成熟したプロセスの採用

ザインエレクトロニクスの製品は、ファウンドリ選択の自由度を保持するため、成熟した半導体プロセスを前提とした設計となっています。
一方で、成熟したプロセスを利用しても、ザインエレクトロニクスの製品は、仕様上も競争優位となっており、高速、低消費電力、広い動作マージンを誇り、価格プレミアムを正当化する要因となっています。
成熟したプロセスで、高性能、高品質の製品を生み出せるのは、有能な人財の結集が基本要因ですが、その人財も単に画像処理関連のロジックLSI設計技術者のみではありません。設計の限界に挑戦する際の高速アナログ回路の扱いに熟知した人財、CMOSプロセスの経験が豊富な人財、半導体のエネルギーバンド構造を含む物性物理も解析可能な人財も擁する複合的なプロジェクト編成が可能であることが大きな強みとなっているのです。


設計開発の高速化と効率化

ドッグイヤーといわれる情報機器の製品開発サイクルの速さに対応するため、ザインエレクトロニク​スの開発速度は先駆的な製品投入を可能とするものとなっています。そのため、人財的要因は当然ながら、最先端の設計開発ツールを整備しています。さらに、開発時間短縮のため社内外のIPコアの積極的活用、戦略的アライアンス形成によるIPの相互供給、IPコア市場への参画を行っています。また、設計ツールのみならず開発推進のために、高速ミクストシグナル・テスタを導入し、高速信号評価テスティング技術の確立も行っています。


開発アライアンス

ザインエレクトロニクスでは、応用製品メーカでもある大手IDM(Integrated Device Manufacturer:半導体の設計開発から生産まで垂直統合されたメーカ)からグラフィックスLSIメーカなど特色ある技術を持つベンチャー企業をカバーして、戦略的開発アライアンスを形成しています。こうしたアライアンスのパートナーに選択的にザインエレクトロニクスのキーとなるIPコアを提供することにより、アライアンスを強固なものとしています。


世界的な技術規格の獲得

先進的なザインエレクトロニクスの製品技術、IPコアのアーキテクチャを世界標準とするため、各種規格団体の会員となっているほか、業界団体のコンファレンスやIEEE関連の国際学会主催のコンファレンスでの発表などに積極的に参加しています。


特許取得

独自技術による優位を保護するため、ザインエレクトロニクスは多数の特許出願をしています。画像表示駆動回路、同期回路、デジタル・アナログ変換回路、CMOSプロセスによるダイナミックメモリ構成、画像データのエンコード方法、クロック信号発生方法など、回路設計のみならず、半導体プロセス、信号処理方式など多岐にわたっているのが特長です。