3軸ジンバルカメラにおける回転軸部の映像信号伝送


3軸ジンバルカメラにおける回転軸部にスリップリングが使用される場合、CMOSイメージセンサから出力される映像信号の伝送が困難です。ザインエレクトロニクスのTHCVシリーズ製品は、ドローン搭載ジンバルカメラや手持ち型ジンバルカメラで使用される小型スリップリングよりも電気的特性条件の厳しいスリップリングが使用されるPTZカメラ(監視カメラ)で多くの市場実績があります。

PTZカメラスリップリングにおけるVBOC信号波形例はこちらをご覧下さい。

ジンバルカメラに搭載されるスリップリングは、PTZカメラのものと比べて引き出し線長が短く、スリップリング回転体の直径が小さいため信号損失やインピーダンス整合の観点では有利です。しかし回転軸数は2軸から3軸に増え、引き出し線は細いものが使用されるため、伝送系全体でみると必ずしも良い条件とは言えません。またスリップリングは回転体やブラシ形状、接点位置で電気的特性が大きく異なるため、実環境での評価が重要です。信号損失が大きい場合や差動信号の片側を固定したシングルエンド信号による伝送をお考えの場合は、必要に応じてリピータIC”THCV2911B”をご使用ください。

※「MIPI®」はMIPI Alliance, Inc.の登録商標です。
※上記例はお客様環境での性能を保証するものではありません。ご使用に際しては、お客様環境下にて十分にご検討・ご評価の上でご使用ください